六郷満山文化はじまりの地

国東半島芸術祭/千燈プロジェクト(サイトスペシフィックプロジェクト)
アントニー・ゴームリー【ANOTHER TIME XX】(2014年)

【ANOTHER TIME XX】が設置されている千燈地域は、六郷満山文化を開いた仁聞菩薩が最初にお寺を建てて修行し、入寂した地であり、国東半島の歴史・文化の中で重要な場所です。

アントニー・ゴームリーさんは自身の体を型取りして作る人体像で知られるイギリスの彫刻家で、インドやスリランカで3年間仏教を学んだことから、作品から東洋思想の影響が感じられます。人間の体を物体ではなく場所として考え、彫刻が置かれる空間までを作品とするのが作品の特徴です。

千燈プロジェクトでもゴームリーさんの特徴がよく表れています。
ゴームリーさんは実際に修験僧が歩く峯入りの道を歩いて、山頂付近で作品のイメージぴったりの岩場を見つけ、かつて国東半島で盛んだった「たたら製鉄」の歴史を踏まえて鉄製の自身の像を設置しました。

ちなみに…この作品の高和は191cm、重さは629g。これだけの大きさの彫刻を岩場に設置することは困難で、なかなか良い方法が見つからなかったが、地元の人々の知恵と協力でこの場所に設置することができたそうです。

ANOTHER TIME XXまでは2つのルートがあります。


①ゴームリーさんが実際にあるいた道を辿るルート
②短時間で辿り着けるルート


旧千燈寺跡の仁王像や鬼が一晩で運んだと言われている五輪塔群などの史跡をみることができる、①ゴームリーさんが実際に歩いた道を辿るルートで、ANOTHER TIME XXを目指してみてください!(ただし、足場が悪い場所があるので、歩きやすい格好と靴で!)

ANOTHER TIME XXのゴームリー像の先に広がる雄大な自然に神秘を感じます。瀬戸内海も一望できますよ。


ANOTHER TIME XX
大分県国東市国見町千燈
大分空港から車で約47分
駐車場あり

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